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    プラトーン

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      テーマ:昔の名画
       

      プラトーン

       

      プラトーン

       

      製作:アーノルド・コベルソン

      脚本・監督:オリバー・ストーン

      出演:トム・ベレンジャー

         ウィルム・デフォー

         チャーリー・シーン

      1987年(昭和62年)日本公開

       

      ベトナム戦争を描いた作品は硬軟あわせ多い。『地獄の黙示録』(フランシスコ・F・コッポラ監督、マーロン・ブランド、マーチン・シーン、ロバート・デュバル主演、'80年、後日紹介)、『ディア・ハンター』(マイケル・チミノ監督、ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン主演、'79年、後日紹介)などは硬派の代表作品だが、『ランボー』『グリーンベレー』などは軟派の作品といえる。

      『プラトーン』は硬派の部類に位置する。

       

       

      プラトーン

       

       

      監督のオリバー・ストーンも実際に徴兵され戦争を体験している。そのときの経験が、いかんなく描かれていると思う。観客が戦争を体現しているかの錯覚に陥るのはそのためだ。

       

      新兵テイラー(マーチン・シーン)がベトナムに赴任する。赴任と同時にベトコン相手の過酷なジャングル生活が始まる。

      ある作戦の途中。いつ止むともない雨。ジメつくジャングル。そこでの野営。新兵同士の交代での見張り。目を凝らしても視界に入るのはジャングルのみ。

      彼らの存在そのものを拒絶するかのような雨。そして眠気、緊張と疲労。眠気を覚ますように首から入り込むアリ。風か。揺れる雑草。眠気をおして目を凝らすテイラー。その瞬間。全身を葉っぱでカモフラージュしたベトコンの奇襲。森に轟く爆音。撃ち合い。

       

      このシーンは、実際にこうした場面を体験しなければ描けない。ジメジメしたジャングルとか、どこからともなく現れるベトコンの恐怖などは普通でも描ける。しかし、野営で自分に迫るのがヘビだったりすると、とたんに臨場感が薄れるのだが、日常に公園などで芝生で横になると経験するアリが首筋から入り込む不快さをここでもってくることにより、一気に臨場感が増大する。まさにこれがベトナム戦争だったのだ。

       

      米国がベトナム戦争から手を引いたのは、まさにこういう状況があったからだ。いろいろな政治情勢があったろうが、つまるところ、ベトナム戦争の敗因は、ジャングルとジャングルを知り尽くしたベトコン、そしてほとんどの米国人が味わったことのないジメジメ感だったのだ。米国は、気持ちいい西部劇のような乾いた場面を求めて枯れ葉作戦、ナパーム弾による焦土作戦を実践する。いずれもベトコンの壊滅には至らず、米国に勝利をもたらさないばかりか、全世界に反戦運動を拡げるきっかけにもなる。

      戦争の本質は、恐怖であり、疲労であり、悲惨であり、そして憎悪なのだ。そこには、消耗があるのみで一片の生産性も存在しない。

       

      プラトーン(platoon;小隊)の隊長バーンズ(トム・ベレンジャー)は、冷酷・非情の代名詞のような男。班長エリアス(ウィルム・デフォー)は、戦争においても無益な殺生を否定する男。この2人の存在はそのまま戦争肯定派と戦争否定派の論争に通じる。

       

      やがてテイラーも一人前の兵士として成長する。バーンズとエリアスの間で、どちらともつかぬまま年月が経過する。あるときはバーンズに共感し、またあるときはエリアスに共感しつつ。おそらく当時ベトナムに派遣させられたほとんどの人がそうであったように。

       

      テイラーが故郷の家族に宛てた手紙のなかで、「エリアスとバーンズの反目は、いつまでも続くだろう。ときとしてぼくは、彼らの子供のような気がする」と書く。

      テイラーはまさにベトナム戦争に関係した米国の市井の民といえる。大義などはどうでもいい。米国市民の義務として参加しただけだという。

       

      戦争を後世に伝える義務は、その戦争に参加した者の責務である。それは肯定的でも、否定的でも同じだ。ストーン監督の戦争参加者としての義務感がひしひしと伝わる。

       

      ストーンは、反戦、反権力の監督としても名高い。『JFK』(1992年公開、ケビン・コスナー主演)、『77日に生まれて』(1989年、トム・クルーズ主演)などを撮っている。

       

      プラトーン

       

       

       

      次回もお楽しみに。支配人A



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